中国GDP、1~3月期は7.0%増 6年ぶり低水準
香港(CNNMoney) 中国国家統計局が15日に発表した2015年1~3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.0%増と、2009年以来最低の成長率を記録した。
専門家らがCNNMoneyに示していた事前予想と同じ水準だが、14年10~12月期の7.3%からさらに低下した。
中国の1~3月期のGDPは例年、春節(旧正月)の影響でゆがみが生じるため、全体の傾向を把握するのが難しい。しかし最近の製造業や輸出関連の統計はいずれも予想を下回っていることから、成長鈍化の流れは今後も続くことが予想される。
経済成長の急激な減速は失業者の急増や消費停滞につながるため、中国政府はさらに景気刺激や金融緩和などの対策を迫られることになる。
専門家らは今後のリスク要因として、不動産市場の動向や政府、企業の債務膨張を挙げている。経済減速を受けた投資資金の引き揚げにより、外貨準備高も減少している。
中国経済は過去約30年間にわたって年平均10%前後の高成長を続け、世界第2位の座を確保したが、最近になってより持続可能なペースに落ち着いたとの見方もある。