英オックスフォード大に女性総長 800年の歴史で初
ロンドン(CNNMoney) 英オックスフォード大学は28日、ルイーズ・リチャードソン氏を次期総長に指名したと発表した。同大学では初の女性総長となる。任期は来年1月1日から。
リチャードソン氏はアイルランド生まれで、米ハーバード大学で博士号を取得。テロリズムや安全保障の研究で知られ、現在はスコットランドのセントアンドルーズ大学のトップを務めている。
オックスフォード大学は英語圏で最も古い大学であり、英国ではケンブリッジ大学と並ぶ名門だ。800年の歴史のなかで、現職のアンドリュー・ハミルトン総長を含め、歴代の総長271人はすべて男性だった。また名誉総長も現在のクリス・パッテン氏を含め、すべて男性が務めてきた。
オックスフォード大学には約2万2000人の学生がおり、学生や職員の約40%は国外から来ている。大学院生が占める割合は約47%に上る。
オックスフォード大学の出身者には、宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング氏や「ウェブの父」ティム・バーナーズ・リー氏などがいる。俳優のヒュー・グラント氏やロザムンド・パイク氏、ビル・クリントン元米大統領も同大で学んだ。