GAP、北米で175店を閉鎖へ 人員削減も
(CNNMoney) 米カジュアル衣料大手GAP(ギャップ)は15日、今年中に北米で175店舗を閉鎖し、250人の人員を削減すると発表した。
北米の店舗数は約800店となる。欧州でも数年以内に一部の店舗を閉鎖するという。
同社傘下のバナナ・リパブリック、オールド・ネイビーなどのブランドや、アウトレット店は対象外。世界各国に展開する約1600店舗は営業を続ける。
全世界の従業員数は今年1月の時点で約14万1000人。このうち主にサンフランシスコ本社の人員を削減する。
同社は近年、業績の悪化に直面してきた。今年1~3月期の売り上げは前年同期比10%減、オンラインショップの売り上げも同2%減となっている。傘下のオンラインショップ、パイパーライムは最近閉鎖された。
ネットでの拡販路線を進めてきたアート・ペック最高経営責任者は声明で、オンラインでの成長は業績向上に向けたビジョンの一部だと説明。「消費者は購買行動を急速に変化させており、我が社がふさわしい存在感を示すのを後押ししてくれる」と述べた。店舗閉鎖と人員削減は費用低減と売上拡大に向けた施策の一環と位置付けられている。