ダウが一時1000ドル超下落 終値は588ドル安
ただ米国株の調整は、過去6年以上に及んだ上昇相場に続く自然な流れとの意見もある。S&P500種は09年3月に付けた安値から3倍以上に跳ね上がり、24日に急落した時点でも3倍弱の水準を維持していた。米経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に問題はなく、市場はまもなく回復するとの見方も強い。
上海株式市場はこの日、前週末比8.5%安と、昨年末の水準を下回る安値で取引を終えた。
中国は米国に次ぐ世界2位の経済大国。過去20年間にわたり、同国の爆発的な成長が世界経済の原動力となってきた。特に原油や銅、鉄鉱石などへの大きな需要が、資源の豊富な新興国の成長を促してきた。だがここへきてバブル崩壊が伝えられ、急激な景気減速への懸念が深刻化。中国株は先週から急落し、今月の製造業景況指数(PMI)が6年ぶりの低水準まで悪化したとの発表を受けてさらに落ち込んだ。