VWガス不正 ドイツ国内のリコール、来年1月に開始
ロンドン(CNNMoney) 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を逃れるため、ディーゼルエンジン車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、同社が来年1月にリコール(回収・無償修理)を開始する計画であることが8日までに分かった。独紙フランクフルター・アルゲマイネが伝えた。
VWのマティアス・ミュラー最高経営責任者(CEO)は同紙のインタビューのなかで、、独運輸当局に提出したリコール計画について、「すべてが計画通りに進めば、1月には修理を始められる」と述べた。
ミュラーCEOは、不正なソフトウエアを搭載した車のリコールは2016年中にすべて終わらせる予定だと語った。
ただしVWの広報によれば、これはドイツ国内の不正対象車に限定した話だという。外国で販売した車の修理計画についてはまだ明らかになっていない。
VWは、不正の可能性がある車は全世界で最大約1100万台としている。
大半の車では搭載したソフトウエアの更新を行うが、一部の車ではハードウエア面での対応も必要になるという。
この問題をめぐりVWは、これまでに65億ユーロ(約8800億円)の対策費を計上している。だがアナリストの間では、費用はその数倍にふくらむとの見方が一般的だ。
ミュラーCEOはVW従業員に対し、同社は回復への厳しい道に直面しており、スキャンダル関連の費用に充当するために「大規模な経費節減」を行う必要があると訴えた。