フォルクスワーゲンの本社を捜索 排ガス不正問題
ロンドン(CNNMoney) ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)がディーゼル車の排ガス規制を逃れるために不正を行っていた問題で、同国の検察と警察は8日、ウォルフスブルクにあるVW本社の家宅捜索を行った。
一方、同社米国法人トップのマイケル・ホーン氏は米下院委員会の公聴会で証言に立ち、不正なソフトウェアの搭載は一部のソフトウェアエンジニアがやったことであり、経営陣は知らなかったと主張した。
ドイツの家宅捜索では、不正にかかわった社員を特定するため書類やデータベースを押収した。同社も当局に書類などを提出したことを確認し、事件の解決に向けて出来る限り捜査に協力すると表明している。
VWは米国内で実施したディーゼル車の検査で有害物質の排出量を不正に操作していたことが発覚。ドイツ政府によると、同社は欧州でも不正を行っていたとされる。
同社によれば、検査時の排ガス量を道路走行時よりも抑えるためのソフトウエアは、世界で1100万台あまりのディーゼル車に搭載された可能性がある。