中国人民銀、0.25%の追加利下げ 預金準備率も引き下げ
(CNNMoney) 中国人民銀行(中央銀行)は23日、貸出基準金利と預金基準金利を0.25%引き下げると発表した。中国ではこのところ、相次いで景気浮揚策が打ち出されている。
今回の利下げで、1年物の貸出基準金利は4.35%、預金基準金利は1.5%となる。
人民銀はまた、大手銀行の預金準備率を引き下げる措置も発表。より容易に低利での貸し出しを可能にすることで経済の活性化を図る。
中国が利下げに踏み切るのはこの1年で6回目で、人民銀が経済に抱く不安を浮き彫りにした形だ。
英調査会社キャピタル・エコノミクスのマーク・ウィリアムズ氏は、今回の緩和措置について、「統制された金融緩和のサイクルだ。他国と違い、中国の政策担当者にはまだ機動的な政策運営の余地があることを示している」と述べる。
中国は19日、7~9月期の国内総生産(GDP)成長率を前年同期比6.9%増と発表。2009年以来、最低の伸び率となった。この数カ月、株式市場が暴落したことも先行きへの懸念に拍車をかけている。