VW、CO2排出量と燃費の数字でも不正発覚

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
VW車での新たな不正が明るみに出た

VW車での新たな不正が明るみに出た

ロンドン(CNNMoney) 独フォルクスワーゲン(VW)は3日、これまでに問題となっている排ガス不正とは別に、一部モデルの認証手続きで二酸化炭素(CO2)排出量と燃費の数字を実際より低く設定していたことが分かったと発表した。

発表によると、新たな不正が発覚したのはディーゼル車を中心とした約80万台。内訳の詳細などは公表されていない。対策費は約20億ユーロ(約2700億円)に上ると予想される。

VWは声明で「深い遺憾」の意を表し、各国の関係当局と直ちに話し合いを始める方針を示した。また今後の対策をできるだけ早く明確にし、対象車についてはCO2排出量のクラス分けを訂正すると表明した。車の安全性に影響はないという。

VWではすでに、ディーゼル車約1100万台で不正ソフトを使い、検査時の窒素酸化物(NOx)排出量を道路走行時よりも低く抑えていたことが発覚。前最高経営責任者(CEO)は辞任に追い込まれ、リコール(回収・無償修理)費用だけで67億ユーロを計上している。新たな不正は、これを受けた内部調査の過程で明らかになったという。

ミュラーCEOは3日の声明で「真実がすべてだ」と述べ、不正の全容解明に全力を挙げる構えを示した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Business」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]