ロンドンの住宅価格、平均9200万円 1年で1割値上がり
ロンドン(CNNMoney) 英国政府は1日までに、首都ロンドンの住宅の平均価格が今年9月、前年同月比で9.6%増の約49万9997ポンド(約9200万円)に達したと報告した。同国の他地域と比べ、倍額となっている。
同国政府の統計によると、ロンドンに居住している企業従業員の昨年の年間報酬額の中間値は3万4000ポンドをわずかに超える水準。住宅価格の高騰が進んでおり、平均的な市民のマイホーム確保は高嶺(たかね)の花となりつつある。
一方で住民総数は拡大しており、今年2月には第2次世界大戦前の最高記録だった約860万人を突破。増加傾向は今後も続くと見られ、2021年までには900万人、50年までには1100万人に到達すると予想されている。
外国人の流入が住宅事情の逼迫(ひっぱく)も招いており、カタール、中国やロシアの買い手が高額の物件を購入している。
高まる住宅需要を満たすためには約5万戸の新たな建設が必要とされている。しかし、ロンドン市当局によると、13、14両年に建てられたのはこのうちの半数以下となっている。