中国株急落、30分で取引終了
ニューヨーク(CNNMoney) 中国株式市場は7日、株価指数「CSI300」が5%急落したことを受けて取引が15分間中断され、再開後も数秒で7%に下落したため、わずか30分でこの日の取引が打ち切られた。
取引中断の措置は「サーキットブレーカー」と呼ばれ、中国当局が変動の激しい相場を安定させる目的で最近になって導入していた。サーキットブレーカーが適用されたのはこの4日間で2度目。中国経済に減速の兆しが見えていることに、中国国内や海外の投資家が反応した。
投資家の不安を裏付けるような統計も相次いで発表されている。中国のサービス業の12月の成長率は過去17カ月で最低となり、製造業の落ち込みも鮮明になった。
中国の人民元も今年に入って対ドルで約1%下落した。
中国経済の減速が原油需要に与える影響への不安が引き金となって原油価格も下落し、世界経済や株式市場を揺るがせている。
米国市場も6日は北朝鮮の水爆実験の発表を受けて大幅に下落。原油価格は1バレル当たり34ドルを割り込み、2008年以来の水準に落ち込んだ。
ダウ工業株平均は252ポイント下落し、3日連続で2008年以来の落ち込みとなった。