英ランドローバーの伝統モデル「ディフェンダー」、生産終了
(CNN) 英国を象徴する車として戦後60年以上にわたって親しまれてきたランドローバーの伝統モデル「ディフェンダー」の生産が、今週で打ち切りになる。
ディフェンダーは1948年、英国ブランド「ローバー」の再建を図る一環として、主に農作業や軍用向けに「ランドローバー」の名で売り出された。しかしローバーの普通車を大きくしのぐ売り上げを記録したことから、ランドローバーのブランドが定着した。
その後のデザインには数多くの変更が施され、「ディスカバリー」「フリーランダー」などの新モデルも登場。最初のランドローバーにはディフェンダーの名が付いた。
その耐久性の高さの証として、これまでに生産された200万台のうち3分の2は、今も現役で使われている。
英国では警察や軍に広く普及し、ステータスシンボルとして政治家や軍人、ロックスターも愛用。王室ご用達の車になり、ボンド映画でも有名になった。
しかし60年以上の歴史を経て、衝突試験や排ガス規制が壁となり、生産中止が決まった。
ランドローバーのDNAを受け継ぐ後継モデルが登場するまでには、少なくとも数年はかかる見通しだ。