タイ格安航空が謝罪、前首相の搭乗機墜落ほのめかす投稿
バンコク(CNN) タイの格安航空会社、ノックエアのパイロットが、インラック前首相の搭乗機を墜落させると示唆するようなメッセージをインターネット上に書き込んでいたことが14日までに分かった。同航空は「不適切」な投稿だったとして正式に謝罪した。
パイロットは、インラック氏が息子や側近とともに機内に搭乗する姿を撮影。この画像をパイロット仲間約30人とネット上で会話を交わすグループチャットに投稿し、「我々の犠牲者がやって来た」と書き込んだ。
続いて別の航空会社のパイロットとみられる人物が、「CFITを起こすのがよさそうだ」と返していた。CFITは航空機やパイロットに異常がなく、パイロット自身も気づかないまま起きる墜落事故を指す。
このやり取りを撮影した画像が12日に流出した。
インラック氏は支持者らと会うため北部プレー県を訪れた帰りだった。
同氏は2011年に就任し、タイ史上初の女性首相になったが、14年に辞任に追い込まれている。
ノックエアのパテ・サラシン最高経営責任者(CEO)はインラック氏への書簡で謝罪を表明した。メッセージを書き込んだ人物は事情を聴かれているという。
インラック氏は13日、フェイスブックを通してこの書簡に感謝の意を表したうえで、「このような出来事が私だけでなく、ほかの乗客にも二度と起きないよう願っている」と述べた。