米航空6社、キューバ乗り入れが許可 今秋にも就航
ニューヨーク(CNNMoney) 米運輸省は12日までに、アメリカンなどの米航空会社6社に対しキューバへの定期運航便の開設を認めた。就航開始は早ければ今秋で、両国間の定期旅客便は過去50年以上で初めてとなる。
就航が認められた他の5社は、フロンティア、ジェットブルー、シルバー、サウスウエストにサンカントリーの各航空会社。米国内の出発空港は、マイアミ、フォートローダーデール、シカゴ、フィラデルフィアにミネアポリス・セントポール。キューバの乗り入れ都市は、カマグエイ、オルギンやサンティアゴデクーバなど9カ所。
米航空会社による運航便開設についてはキューバ政府の承認も必要となっている。
ただ、今回の認可からはキューバの首都ハバナへの乗り入れは除外された。ハバナ線開設を認める米航空会社の選定は今年夏に最終決定の見通し。
アメリカン航空は今年9月にマイアミからキューバの5都市への乗り入れ開始を計画。ハバナへ1日当たり10便の就航計画も認可待ちとなっている。ジェットブルーはフォートローダーデールのハリウッド国際空港から3都市へ1日1便を想定し、予約は今夏から受け付ける予定。
米国とキューバは昨年夏に国交正常化を果たし、オバマ米大統領は今年3月にキューバ訪問も実現させた。米国の現職大統領の訪問としては1928年以来となった。
ただ、米国民のキューバ訪問は依然許可制となっており、12分野の目的に限っての渡航が認められている。家族訪問、人道事業、宗教や教育面での交流活動などが含まれている。