米フィラデルフィア市、ソーダ税導入へ 業界から反発も
ニューヨーク(CNNMoney) 米フィラデルフィア市の市議会は19日までに、砂糖が加えられた甘味のソフトドリンク類に1オンス(約30ミリリットル)当たり1.5セント(約1.6円)を課税する「ソーダ税」に関する採決を行い、賛成13票、反対4票で可決した。
来年1月1日から実施予定。米国の都市での同税導入は、2014年に可決したカリフォルニア州バークリー市に次いで2例目。
フィラデルフィア市のジム・ケニー市長は法案に署名する見通し。市長は1オンス当たり3セントの課税幅を当初提案していた。
フィラデルフィア市内で販売されるソーダの値段は1缶当たり18セント、6個入りパックは1.08ドル、2リットルのボトルは1.02ドル高くなる。同市があるペンシルベニア州ではソーダに対し8%の売上税が既に課されている。
ソーダ税による税収上積み分は年間約9100万ドルに達する見通し。保育園拡大、地域学校の運営、公園やレクリエーション施設の整備などに重点的に充てられる。また、健康的な飲料類を販売する小売業者への優遇税制の財源ともなる。
ただ、飲料業界はフィラデルフィア市の今回の措置に反発。同業界の団体の報道担当者は差別的な課税であり、同市市民だけでなく全ての米国民にも極めて不評と主張し、ソーダ税廃止を目指す法的措置を講じる考えを示した。