英政府、企業に外国人雇用数の開示要求を検討 移民対策で
移民問題などに関する英オックスフォード大学の研究グループによると、EU圏内で生まれ、英国内に現在居住する移民は約300万人。このうち、63%に当たる約190万人が就労している。英国の総人口比で見た場合、この比率は高いともされる。
EU圏外から英国にやってきて就業している住民は2014年時点では約7万人とされる。この中には、カナダ籍で中央銀行に当たるイングランド銀行の総裁を務めるマーク・カーニー氏も含まれる。
EUからの脱退を決めた英政府が今後打ち出す移民政策は投資家の懸念を招いている。EU指導者はこれまで英国がEU住民に自由な往来を認めない場合、自由貿易圏の利用で一部の恩恵を失うとの立場を表明している。EU諸国の住民には加盟28カ国内で自由に居住先を決め、就労出来る権利が付与されている。