アジア学生の就職希望先、グーグルなど米IT系が上位に
香港(CNNMoney) アジア太平洋地域の学生が就職を望む企業の人気調査結果がこのほど発表され、米国の情報通信系企業が上位を占めた。調査は雇用問題などのコンサルタント企業「Universum」が実施した。
調査は日中豪、インドなどを含む9カ国の経済学・商学部系、工学・IT関連学部系の学生が対象。この結果、経済学部系などでは、1位がグーグル、以下はアップル、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ゴールドマン・サックスに一般消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などが続いた。
理科系では首位が同じくグーグル、2位以下はマイクロソフト、アップル、IBMにサムスンとなった。
同社のアジア太平洋担当の調査責任者によると、グーグルは友好的な職場環境、創造性や技術革新を促す社風が支持された。アップルはスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」などを通じた魅力ある製品の効果が大きいとしている。
マイクロソフトは経済学部系での調査では11位に入った。同社は欧州でも類似の調査を実施したが、グーグルとマイクロソフトの人気は高かったという。
アジア太平洋地域での今回の調査では、金融危機の余波が続いているにもかかわらず銀行の人気に大きな変化はなかった。4位に入ったゴールドマン・サックスがその好例としている。キャリア昇進を将来目指す上で銀行業界での経歴は大きな武器になっているとも指摘した。
今回の調査で上位20位内に入ったアジア企業はサムスンの他、ソニーが10位、中国の通信機器企業「華為技術(ファーウェイ)」が12位に選ばれた。