フィリピン拘置所での生活<2> 終わりなき待機の日々、収容者は増加の一途
フィリピン・マニラ首都圏(CNN) フィリピン首都マニラ近郊のケソン市にある拘置所の外では朝から、収容者の親族ら700人が接見を求めて辛抱強く待っていた。施設内に入るには数時間待つ必要がある。看守によれば、面会室は特に設けておらず、訪問者は収容者に混ざって接見を試みるという。
拘置所の幹部、ジョーイ・ドギレス氏は、外部からの訪問者に対する所持品検査を徹底することで、禁制品の持ち込みを最小限に抑えていると主張する。ただ、違法薬物や商品が入り込むのは避けられないとも示唆した。持ち込まれる薬物で中心となっているのはメタンフェタミン(現地の呼び方で「シャブ」)だという。
寝台は少なくとも3段重ね
寝室では、収容者は自力で寝る場所を確保しなければならない。何とか一定のプライバシーを保持しようと、タオルやすり切れたカーテン、さらには古びた木の板まで設置しているが、これほど狭い空間では無理な相談だ。