インフレ進むベネズエラ、最低賃金を40%引き上げ

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ベネズエラの最高裁が、過半数を野党で占める議会に対し権限の剥奪を決めた

ベネズエラの最高裁が、過半数を野党で占める議会に対し権限の剥奪を決めた

ニューヨーク(CNNMoney) ベネズエラのマドゥロ大統領は27日、最低賃金を40%引き上げた。最低賃金の引き上げは今年に入ってこれで4回目。

だがベネズエラでは、この程度の賃上げでは追いつかないほどのインフレが進行している。国際通貨基金(IMF)の予想では、同国のインフレ率は今年が500%近く、来年には1660%に達するとみられる。

今回の引き上げにより、ベネズエラの最低賃金は月9万812ボリバル(食料の配給券を含む)となった。

情報サイト「ドラートゥデイ・ドットコム」によれば、これは実質レートで67ドル(約7000円)に相当する(政府公式の最も高いレートでは138ドル)。

ベネズエラでは今年、食料品の深刻な不足が起きていた。最近になって政府が厳しい価格統制を緩めたことで供給は増えてきたものの、ベネズエラ各地では食品価格が急上昇。一般大衆にとって食料を買いたくても買えない状態は続いている。

26日にはマドゥロ大統領の退陣を求める大規模なデモが各地で行われた。

マドゥロ大統領はこのほどバチカンでローマ・カトリック教会のフランシスコ法王と会談。その後、野党指導者らと30日に話し合いの場を持つとの意向を明らかにしている。

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