高額紙幣が無効に、印首相が突然の発表 腐敗・偽造防止へ
ニューデリー(CNNMoney) インドのモディ首相は8日、国民に向けたテレビ演説で、同国で流通している紙幣のうち最も高額の1000ルピー紙幣と2番目に高額の500ルピー紙幣が9日午前0時から使えなくなると発表した。
予想外の行動に出たのは腐敗防止と資金洗浄(マネーロンダリング)対策のためだとモディ首相は説明、こうした問題は同国の経済成長を妨げる「病」であり「障害」だと断じた。
首相によると、これまでに行ってきた政策の変更では腐敗をほとんど根絶できず、世界の腐敗認識指数(CPI)ランキングでインドの清潔度は2年前の100位から、76位に改善されるにとどまっている。
今回の措置は、国民が申告しないまま貯め込んでいる所得をあぶり出させるのが狙いだが、一般の国民も手持ちの現金の両替や預金を迫られる。モディ首相は50日以内に現金を銀行か郵便局に預け入れるよう指示。病院は3日後の11日まで高額紙幣での支払いを受け付ける。