メキシコ、米国産トウモロコシ標的に輸入縮小の動き
米国はトウモロコシの生産、輸出でともに世界一。NAFTAの締結後、メキシコ向けの輸出は急増しており、直近のデータである2015年の輸出額は24億ドル(現在のレートで約2700億円)だった。
メキシコへのトウモロコシの輸出縮小は、米国内の生産者にとって大きな打撃になると専門家は警鐘を鳴らす。農業マネジメント会社DTNの上級アナリスト、ダーリン・ニューソム氏は「メキシコがブラジルからの輸入を開始すれば、影響はトウモロコシ市場にとどまらず、他の農業分野にまで波及していくだろう」と予測した。