世界の武器取引、冷戦終結以来の高水準に 中東で輸入激増
中東の各国が輸入した武器は、2011年までの5年間に比べて86%増となった。中東のほとんどの国はシリアやイエメンの内戦に軍事介入しているほか、イラクのように自国で内戦が続く国もある。
同時にイランと近隣国との間でも緊張が高まっている。サウジアラビアが2016年までの5年間で輸入した武器の量は、その前の5年間に比べて212%増加。UAEは同時期に63%、クウェートは175%それぞれ増えた。
イラクの武器輸入量もこの数年で増加しているほか、カタールの輸入量はこの5年間で245%増となった。
中東各国はこの10年間、豊かなオイルマネーを背景に武器輸出を増やしてきた。しかし原油価格の下落を受けて、今後はこの地域の武器取引が減少すると同研究所は予想している。