劣悪環境で飼育の鶏、バーガーキングが使用拒否を検討
ニューヨーク(CNNMoney) 米ファストフード大手「バーガーキング」は23日までに、虐待など飼育環境に大きな問題点がある養鶏場からの買い入れ中止を計画していることを明らかにした。
2024年までには、動物飼育の環境改善などに取り組む団体「グローバル・アニマル・パートナーシップ(GAP)」が設けた基準に合致する製品だけを受け取る方針。
バーガーキングはGAPとの共同声明の中で、数百万羽の鶏の受難が減るだろうと強調。GAPは、ブロイラーとも呼ばれ、食肉用として飼われている鶏は地球上で最も虐待されている動物と主張した。
GAPの公式サイトによると、同団体の承認する農家は鳥類の飼育小屋の照明設備やより清潔な環境条件の維持などが義務付けられている。鶏の場合は殺処分する前に苦痛を最小限にするため意識喪失の状態に陥らせることが求められている。
同団体によると、バーガーキングは第3者の監査機関を採用し、GAPが定める飼育条件を契約の養鶏場が順守しているかどうかを調べさせる。
米食品業界では近年、食材調達でバーガーキングによる今回の計画と同様の動きが広がっており、「チポトレ」「レッドロビン」「スターバックス」などの企業が打ち出している。