副操縦士が着陸直前に体調急変し死亡 アメリカン航空
シアトル(CNN) 米アメリカン航空の米国内便に乗務していた副操縦士が29日、ニューメキシコ州の空港に着陸する直前に操縦不能状態に陥り、空港で死亡が確認された。状況に詳しい関係者2人が明らかにした。
米連邦航空局(FAA)によると、アメリカン航空1353便(ボーイング737―800型機)はテキサス州のダラス・フォートワース空港を発ち、ニューメキシコ州のアルバカーキへ向かっていた。
ところが目的地まで約3キロに迫った時点で、機内での「医療問題」を理由に機長が非常事態を宣言した。
同機は現地時間の午後3時33分、無事に着陸。ゲートで待機していた救急隊が副操縦士の蘇生を試みたが、30~40分後に死亡を確認した。
アメリカン航空は現時点で取材に応じていない。FAAは同航空から事情を聴き、詳しい状況について調べる方針。
ボーイング737型機を着陸させる操作の多くは、操縦士1人でも対応はできるが、操縦士のストレスや負担は相当重くなる。
操縦士が乗務中に操縦不能状態に陥るのは極めてまれ。2015年にはアメリカン航空便に乗務していた57歳の機長が、フェニックスからボストンへ向かう飛行の途中で体調が急変して死亡した。同機は行き先を変更してニューヨーク州の空港に無事着陸した。