中国、北朝鮮産石炭の輸入75%減 貿易全体は10%増

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中朝国境を結ぶ橋

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香港(CNNMoney) 中国の税関総署は15日までに、今年上半期(1~6月期)における北朝鮮との貿易規模は前年同期比で約10%増の26億米ドル相当を記録したとの統計を公表した。

これによると、北朝鮮産の石炭輸入は75%減。中国は今年2月、核・ミサイル開発を続行する北朝鮮に対する制裁措置として石炭輸入の全面停止を打ち出していた。石炭輸出は北朝鮮の最大の外貨獲得源とされる。

税関総署によると、北朝鮮からの輸入総額は13%減。今年3月までの第1四半期では18%増となっていた。

貿易総額が上半期に10%増となった背景には、北朝鮮向け輸出が約30%急増したことがある。中国は北朝鮮との現在の交易は国際的な制裁措置に違反していないと主張。激増は繊維製品の輸出拡大が要因とした。制裁では、北朝鮮住民の日常生活などに関係する貿易は禁じられていない。

今回の上半期のデータは、米国の対北朝鮮政策と北朝鮮との間のバランス調整に腐心する中国の現在の立場を反映する格好ともなった。中国は、隣国・北朝鮮の現体制の崩壊は地域の不安定要因になると懸念している。

中国は北朝鮮を経済的に支える唯一の国とされる。トランプ米政権は北朝鮮の核開発などを止めるため中国に北朝鮮に対する経済的圧力を強化するよう再三要求している。

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