職場座りすぎ禁止令、2時間に5分は立って 比政府
ニューデリー(CNNMoney) フィリピンの労働雇用省は21日までに、国内企業の従業員に2時間ごとに5分の休憩時間の付与を義務付ける新たな規則を導入したと発表した。
今後2週間内に発効する見通し。職場で座り続けるなどして健康障害を招く弊害の事前防止策。従業員にはこの休憩時間を利用し、立って歩くなどの行動を促している。
新規則ではまた、企業に立ちながら使える机や柔軟体操などフィットネス活動の導入も指示。同国企業はこれら措置に応じた場合、政府に通知しなければならない。また、労働行政担当官が定期的に企業を訪ね、調べるともしている。
長時間の着席は健康障害につながりかねないとの結果が科学的調査で長年指摘されてきた。糖尿病、心臓疾患や他の症状を誘発する危険性が高いと警告されてきた。
英国の「スポーツ医学」誌は2015年、仕事で着席時間が多い労働者は1日当たり少なくとも4時間、立ったり歩いたりする活動を目指すべきとの報告書を発表していた。