米長者番付、トランプ氏は248位 大幅に後退
ニューヨーク(CNNMoney) 米経済誌フォーブスが発表した2017年版の米長者番付で、トランプ米大統領は昨年の156位から大幅に後退し、248位にとどまった。
トランプ氏の資産総額は昨年から6億ドル(約670億円)減少し、推定31億ドルとなった。
資産が目減りした要因としては、ニューヨーク不動産市場の不振や、かつて開設していた不動産セミナー「トランプ大学」の詐欺疑惑をめぐる訴訟で支払った2500万ドルの和解金、大統領選の選挙運動に投じた資金の影響が挙げられている。
上位400人の長者番付に入るためのボーダーラインは資産総額20億ドルと、過去最高を記録。10億ドルを超えながら番付入りを果たせなかった資産家は169人に上った。
トップには24年連続でマイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏(推定資産890億ドル)が立ち、2位はアマゾン創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏(同815億ドル)。3位は著名投資家のウォーレン・バフェット氏(同780億ドル)だった。
資産を最も大幅に増やしたのは、4位のフェイスブック創業者、マーク・ザッカーバーグ氏。昨年から155億ドル増えて710億ドルとなった。
400人の資産を合計した額は昨年の2.4兆ドルから2.7兆ドルに増え、最高記録を更新した。
番付に入った最年少の資産家はスナップチャット創業者で27歳のエバン・スピーゲル氏(推定資産31億ドル)、最年長は不動産ディベロッパーで94歳のアレックス・スパノス氏(同24億ドル)だった。
米ブルームバーグが発表している世界長者番付によると、トランプ氏の資産は28.6億ドルとされ、上位500人に入っていない。