中国、欧州産ソフトチーズの禁輸解除 協議受け
ロンドン(CNNMoney) 中国政府は26日までに、皮の部分でのバクテリア検出などを理由に今年9月初旬から強化していた欧州産ソフトチーズの輸入禁止を解除した。
北京駐在の欧州連合(EU)代表部の報道担当者によると、禁輸に反発する欧州当局者と中国側の協議を受けた撤回。欧州側は、中国内で生産された同一のチーズは安全と判断しているとし欧州産の輸入禁止に説得力はないなどど反論していた。
今回の輸入禁止を打ち出した中国の品質監査・検査・検疫総局は23日の時点で、禁止解除についてのコメントを即座には出していなかった。輸入禁止の対象になっていたのはブリ、ロックフォール、ゴルゴンゾーラやスティルトンなど。ブルーチーズに使うバクテリアも問題視していた。
中国によるチーズ輸入は世界最速のペースで伸びている。欧米食品が社会に浸透し続ける風潮の反映とされる。市場調査企業によると、販売の過去5年間での年間増加率は平均で約30%だった。
EUと中国の間の貿易では最近、電動自転車や鉄鋼などを含む多くの論争が発生している。