英EU離脱、期限は2020年末まで 欧州委が見解
ロンドン(CNNMoney) 欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は20日、英国が進めるEUからの離脱について、離脱が円滑に進むことを支援するとしながらも、2020年12月末までに完全に終了すべきだとの見解を示した。
EUのミシェル・バルニエ首席交渉官は記者団に対し、あらゆる移行は、「短期間」かつ「明確」で、EUの予算編成と合致すべきとの見方を示した。
英国は2019年3月にEUを離脱する方針を明らかにしているが、メイ首相は2年間の「移行期間」を求めていた。これは、今回の欧州委の考えよりも3カ月間長いものだ。
一方、ビジネス界からは対応には少なくとも3年かかるとの声も多い。
英商工会議所(BCC)のアダム・マーシャル所長は、欧州委が今回提示した期限について、実際の業況よりもEUの官僚的な枠組みに適したもののようだとの見方を示した。