NY株急落 ダウ平均1175ドル安、史上最大の下げ幅
ニューヨーク(CNNMoney) 5日の米ニューヨーク株式市場は先週末に続いて下落した。大企業で構成するダウ工業株平均は一時1600ドル安と、取引時間中としては過去最大を記録した。
5日の終値も前週末比1175ドル安と、過去最大の下げ幅だった。
下げ率は4.6%で、2011年8月以来の大きさだった。1987年のブラックマンデーや08年のリーマンショックに比べればはるかに低い率だが、16年の米大統領選から着実な上昇が続いていただけに、投資家には衝撃が広がった。
ホワイトハウスは報道官を通し、「株価は短期的に変動するものだ」としたうえで、「長期的な経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は強い」と強調した。
米市場には先週からインフレや利上げへの警戒感が広がっていた。2日に発表された1月の雇用統計では賃金が09年以来の高い伸びを示したことから、連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを加速するとの懸念が強まり、ダウ平均は前日比666ドル(2.5%)安となっていた。
週明けの5日も続落で始まり、午後3時からの数分間でさらに急落。その後、やや持ち直して取引を終えた。
この日の下げ率はハイテク株中心のナスダックで4%近く、S&P総合では4%を超えた。