長距離用新型機A321LR、初飛行に成功 エアバス
シアトル(CNNMoney) 欧州の航空機メーカー大手エアバスは1月31日、新型の旅客機「A321LR」の初飛行を行った。客室内に1本の通路を持つナローボディー機としては現時点で世界最長の航続距離を誇る機体で、新たな路線の開拓を目指す航空各社から導入を待ち望む声が上がっていた。
大西洋を横断するルートを想定して設計されたA321LRは、1度の給油で4000海里(約7400キロ)の距離を飛行可能。時間にすればおよそ8時間飛べる計算だ。
現在航空各社は、比較的小さな都市同士を結ぶ直行便を運航したいと考えている。これらの都市では、通路を2本持つワイドボディー機を導入するほどの需要はない。
すでに米ジェットブルーをはじめとする各社がA321LRの購入を検討中だと発表。欧州便の就航を視野に入れた事業戦略の一環とみられる。
機体の引き渡しは、さらに100時間ほどの飛行テストを経て、2018年後半から始まる予定。最初に運航する航空会社は明らかになっていないが、ノルウェーやカナダ、アイルランドの格安航空が導入する方針を示している。