金利・債券・市場の「過熱」 NYダウ暴落の背景は

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ダウ暴落の背景は?

ダウ暴落の背景は?

ニューヨーク(CNNMoney) 米株式市場でダウ工業平均が大きく落ち込み、2営業日で1800ドル以上の下落を見せた。ダウ暴落の背景には、政策金利引き上げに対する懸念や、過熱気味の株式市場といった要因がありそうだ。

1、政策金利引き上げへの懸念

株価は大統領選以降、堅調に値を上げていた。理由のひとつとしては力強い経済状況が挙げられる。失業率も過去最低の水準で低く、人手不足の業界もある。

企業の中には雇用者の引き留めや新規雇用に向けて賃金の引き上げを始めたところもある。企業は上昇する賃金をまかなうため最終的には商品価格を引き上げる必要が出てくる。経済学ではこれをインフレーションという。

およそ9年間にわたり米国経済は順調に成長を続けてきたが、インフレ率は不思議なほど低水準のままだった。米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を引き上げて、インフレを抑えようとする。FRBは過去10年の間、大幅な政策金利の引き上げは実施できていなかった。金利引き上げが景気回復を阻害する可能性があり、物価下落につながるかもしれなかったからだ。

FRBは今年、3回の政策金利の引き上げを計画している。しかし、もしインフレ率が上昇すれば、計画よりも多く、急激に政策金利を引き上げることになるかもしれない。

2、上昇する金利

FRBが政策金利を引き上げれば、借り入れにかかる費用が増大する。これはつまり、企業の借り入れに対する支払いが増えることを意味し、企業利益の減少につながる。これはまた、住宅ローンなどに対する一般市民の支払いも増えることを意味する。

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