金利・債券・市場の「過熱」 NYダウ暴落の背景は

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金利上昇や債券市場に対する懸念も背景にありそうだ

金利上昇や債券市場に対する懸念も背景にありそうだ

この1年間、株価が順調に上昇していたのは企業の収益が堅調に伸びていたからでもある。企業が健全で、投資家は株価の上昇から恩恵を受けていた。

金利が急激に上がると、株価はたいてい下落する。投資家が企業収益について減速するだろうと懸念するためだ。

3、債券市場に対する懸念

株式市場が活況を呈しているのは、そこが、それなりのリターンが得られる数少ない投資先のひとつだからだ。もし、債券の利回りが上昇し始めれば、投資家は資金の一部を株式から、より安全な資産である債券へと振り向けたいと考えるだろう。

実際、債券の利回りは2日に過去4年で最高の水準となった。先ごろの税制改革によって財務省はより多くの資金の借り入れを迫られている。このことが債券発行の増加につながる。供給が過剰になれば、債券の価値は下がる。債券の価格と利回りは逆の方向に動く。債券の買い手は、より高い利回り(価格は下落)の債券を求める。

インフレは債券にとっても良くない。もし借り入れの費用が上昇すれば、債券投資家はより多くのリターンを得ようとし、より高い利回りを求める。

魅力的な利回りを持つより安全な投資先があれば、株式市場の魅力はあせることになる。

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