加クロノス、米ナスダックに上場 マリフアナ企業として初
ニューヨーク(CNNMoney) カナダに拠点を置くクロノス・グループが今週、米ナスダック市場での取引を開始した。マリフアナの生産や販売を手掛ける企業として、米ウォール街で取引が行われるのはクロノスが初めて。
クロノスのマイク・ゴレンスタイン最高経営責任者(CEO)はCNNの取材に対し、米国の株式市場で取引される企業としては「我々が唯一の純粋なマリファナ企業だ」と述べた。
ただし、間接的にマリフアナを取り扱う企業については、これまでにも上場している。
専門家からは、クロノスにとっても、マリフアナ業界にとっても、画期的な出来事だとの見方が出ている。
ビーコン・セキュリティーズのアナリストは、米証券取引委員会(SEC)が米国の主要な取引所にマリフアナ企業を上場する前に徹底的な精査を実施しただろうと指摘。クロノスはマリフアナを禁止する連邦法を持たない国とだけ事業を展開しており、こうしたことが追い風となりナスダックへの上場が認められた可能性があるという。
ナスダックに上場している企業でマリフアナに関連した事業を行うのはクロノスだけではない。マリフアナ農家に賃貸を行う不動産開発業者などの株式も取引されている。
米国では娯楽用マリフアナは9州と首都ワシントンで合法。医療用マリフアナは30州で認められている。