米朝首脳会談の記念硬貨、早くも登場 実現とは関係なく
ワシントン(CNN) 6月に予定されている米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談は、実現が危ぶまれる状況になってきた。そんな中、両首脳をあしらった記念硬貨が一足早く、ホワイトハウス通信局によって発行された。
ホワイトハウス通信局は、米大統領のコミュニケーションをサポートする国防組織。米朝首脳会談の記念硬貨は、互いに向き合うトランプ大統領と金委員長の肖像の上に、「和平会談」の文字があしらってある。
しかしホワイトハウスがそうした硬貨の製造にかかわったことや、金委員長の肖像に「金正恩最高指導者」の肩書を付けたことに対して、たちまち非難の声が噴出した。
首脳会談の記念硬貨は、大統領の外遊のたびにホワイトハウス通信局が発行している。しかしホワイトハウスが承認しているわけではなく、公金も使っていない。
ホワイトハウスのシャー副報道官は声明の中で、同局は2003年以来、記念硬貨を発行し、有料で販売していると指摘。「こうした土産用の硬貨は、外遊が発表された後でなければ注文できない。ホワイトハウスは硬貨のデザインや製造に関与していない」と強調している。