トランプ氏、米朝会談の準備継続を明言 正恩氏には硬軟両様
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は17日、来月に予定される米朝首脳会談に向けて米国と北朝鮮の当局者が引き続き準備を進めていることを明らかにした。北朝鮮は先日、首脳会談への参加を中止すると警告していた。
トランプ氏はまた、核兵器開発を放棄すれば金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は権力の座にとどまることになるとして、金委員長を安心させる姿勢を示した。ただ一方で、米国との合意を拒めば北朝鮮は「破壊」される可能性があるとも警告した。
トランプ氏の今回の発言は、北朝鮮が今週前半の一連の声明で首脳会談成功への希望に打撃を与えて以来、最も広範な内容となっている。
トランプ氏はさらに、北朝鮮の声明に関する報道は読んでおり、韓国当局者とも連絡を取っているとしつつも、今のところ北朝鮮側は首脳会談中止の計画を示していないと述べた。
そのうえで「会談は行われるかもしれないし、行われないかもしれない。もし開かれなければ、非常に興味深い事態になるだろう。今後の展開を見ていく」とした。
北朝鮮をいら立たせたボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の先日の発言については、距離を置く姿勢を示し、北朝鮮の非核化に「リビア方式」を適用する考えを否定。核を放棄すれば金委員長の地位は安泰だと強調した。
ボルトン氏は「リビア方式」という表現で大量破壊兵器計画の破棄を指していたが、トランプ氏は今回、カダフィ大佐の排除につながった後年の軍事介入に言及したものとみられる。