トヨタ、東南アジア配車大手グラブに1100億円出資
香港(CNNMoney) トヨタ自動車が東南アジア配車サービス最大手のグラブに10億ドル(約1100億円)を出資することになった。両社が13日に発表した。
自動車メーカーから配車サービス会社への出資としては、過去最大の規模となる。
両社の合意内容によると、トヨタはグラブに取締役と執行役員各1人を派遣する。トヨタからは、車の整備時期を知らせるソフトウエアなどの技術も提供される。
グラブには昨年、トヨタグループの総合商社、豊田通商も出資していた。
トヨタの友山茂樹副社長は、同社のコネクテッドカー(つながる車)の技術を使った連携強化をうれしく思うと述べた。
グラブは今年3月、米配車大手ウーバーの東南アジア事業を買収して注目を集めた。トヨタからの資金を活用して、東南アジア地域での食品配送やモバイル決済のサービスをさらに拡大したいとの方針を示している。
トヨタは2016年、ウーバーにも出資した。ライドシェアの普及や自動運転車の開発といった流れのなかで、自動車メーカー各社は販売台数の伸び悩みを補い、新たな成長分野で利益を上げるために、配車サービス業界との提携など積極的な対応を迫られている。