米テキサス州の原油生産、世界3位に迫る勢い
ただ、テキサス州では油田開発事業が余りにも急速に進んだための弊害も表面化している。パーミアン盆地では送油管不足が深刻化しており、業者は割高で安全対策でも不安がある鉄道やトラック輸送の代替策の検討を強いられている。
国際エネルギー機関(IEA)によると、送油管不足が原因がパーミアンでの稼働する油井の数は今年6月、5個減った。米国の全体的な油井数は安定している中での落ち込みだった。
また、急激な開発競争は油田の必要備品や関連サービス分野でのコスト高も招いている。一部企業が支払うサービス面での経費は10〜15%増になったという。さらに、人員確保も厳しくなっており、テキサス州などの失業率が低いことが事態をさらにこじらせてもいるという。