テスラは「あと数週間で」死ぬところだった マスクCEO
ニューヨーク(CNN Business) 米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、今年に入って同社のセダン「モデル3」の生産目標達成が危うくなった当時の経営状態について、「あと数週間で」死ぬところだったと発言した。
テスラは6月に入って生産目標を達成することができ、10月には2016年以来となる黒字転換を果たした。
しかしそれまでは多額の債務を抱え、その返済に充てられるだけの収益も挙げられない状況だった。
マスク氏は25日に放映されたHBOの番組の中で、当時のテスラについて、生産問題が原因で「気が狂ったように現金が流出していた」と打ち明け、問題が早期に解決されなければ破綻(はたん)していたかもしれないと振り返った。
当時のテスラは経営難に陥っていることを否定し、年内には黒字化を果たすと言明していた。
マスク氏は、同社が生産目標の達成に苦慮していた当時、生産を円滑化させるためカリフォルニア州フリーモントにあるテスラの工場に移った。「そうしなければ、テスラは死んでいた可能性が大きい」と同氏は語っている。