真珠湾攻撃を経験した元米兵が死去、最高齢の106歳

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退役軍人のレイ・チャベス氏/Spirit of Liberty Foundation

退役軍人のレイ・チャベス氏/Spirit of Liberty Foundation

(CNN) 米ホワイトハウスは25日までに、旧日本軍による1941年12月7日の真珠湾攻撃を経験した最高齢の米退役軍人であるレイ・チャベスさんが死去したと発表した。106歳だった。

CNN系列局「KFMB」は遺族の声明を引用し、チャベスさんは21日、睡眠中に安らかに息を引き取ったと報じた。サンディエゴ・ユニオン・トリビューン紙によると、ここ数カ月間体調を崩していた。ミラマー国立墓地での埋葬を望む考えを示していたという。

真珠湾攻撃が起きた際は艦船の操舵(そうだ)手を務め、12月7日朝には機雷掃海艇に配属されていた。パールハーバーへの帰港前の規制海域での哨戒任務で旧日本軍の潜水艦も見付けていた。

今年5月のCNNとの会見では同日朝の自らの行動に触れ、夜通しの勤務で疲れ切り、妻に眠りたいと告げたと述懐。攻撃の始まりを知った妻から起床して事態を確認するよう求められた後、全ての船舶が火に包まれ、港の至る所で猛烈な黒煙が上がっている光景を目撃したとしていた。

戦中には沖縄やガタルカナル島を含む太平洋の島しょでの戦闘に従軍する兵士を運ぶ輸送艦に乗艦していた。

チャベスさんは米カリフォルニア州サンバーナーディーノ生まれで、同州サンディエゴで育った。妻に促されて海軍に入隊し、終戦後に除隊していた。

近年は全米各地を回って慰霊式典や記念行事に出席。今年の戦没将兵追悼記念日の前にはホワイトハウスの執務室でトランプ大統領と歓談してもいた。

遺族の声明によると、「真珠湾攻撃が忘れ去られないよう学校を訪ねて子どもたちに語りかける時間を大事にしていた」という。CNNとの会見では12月7日のことは毎日考えているとし、見たことや学んだことは決して消え去ることはないとも語っていた。

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