トランプ氏のブランド価値、自ら40億ドルと算出
ワシントン(CNN) トランプ大統領が保有するゴルフ場やビルなどの資産に絡む自らの「ブランド価値」の金銭的評価について40億ドル相当とかつて算出していたことが2日までにわかった。現在の為替相場では約4500億円となる。
トランプ米大統領の顧問弁護士を以前務めていたマイケル・コーエン被告が米連邦下院の監視・政府改革委員会に最近提出したトランプ氏関連の金融文書の中に盛り込まれていた。同被告は委員会でトランプ氏陣営の「ロシア疑惑」などについて証言していた。
コーエン被告によると、40億ドルとの数字はトランプ氏の純資産を米経済誌「フォーブス」や銀行家、保険業者らに示すため用いられたという。
ただ、このブランド価値の計算方法やこの数字が唐突に出て来たような印象の背景要因には触れていないという。
一般的にブランドの価値を数字化などするのはほとんど不可能との見方がある。
トランプ氏のブランド価値を過去30年間追ってきたというブランド・コンサルティング企業の幹部によると、金銭的評価に関する内部の正確な会計業務があったとは思えないと指摘。トランプ氏の場合は、自らを「ヒューマン・ブランド」と位置付ける最も顕著な一例とも述べた。
この幹部によると、3年前にはトランプ氏のブランド名の製品を製造、流通させた企業が20社以上あり、トランプ氏に手数料を支払っていた。ただ、今月にはトランプ氏の中核企業「トランプ・オーガナイゼーション」は同氏のブランド効果に絡む政治的環境が悪いとして米国内でホテル2軒を開設する事業計画の棚上げを発表していた。