トランプ氏は「人種差別主義の詐欺師」 元弁護士が議会証言へ

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マイケル・コーエン被告が下院監視委員会の公聴会に出席する/Mark Wilson/Getty Images

マイケル・コーエン被告が下院監視委員会の公聴会に出席する/Mark Wilson/Getty Images

(CNN) トランプ米大統領の元個人弁護士、マイケル・コーエン被告は27日、米下院監視委員会の公聴会で証言し、トランプ氏を「人種差別主義者」「詐欺師」と呼んで告発する構えだ。

コーエン被告が26日夜、議員らに配布した20ページの証言原稿を、CNNが入手した。

被告は2016年の大統領選からトランプ氏の就任後にかけ、同氏の忠実な側近として知られていた人物。トランプ氏とかつて関係を持った女性らへの「口止め料」をめぐる選挙資金法違反などで、昨年8月に有罪を認めた。さらに同11月には、モスクワでの「トランプタワー」建設計画をめぐり、議会で偽証した罪を認めている。

27日の公聴会では、ロシアとのつながりが指摘される内部告発サイト「ウィキリークス」が大統領選前にクリントン陣営のメールを流出させたことについて、トランプ氏が事前に知らせを受けた場面を見たと証言する。

ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ氏が陣営幹部だったロジャー・ストーン被告に電話で流出を予告し、ストーン被告からの電話でそれを聞いたトランプ氏は「素晴らしいことじゃないか」と答えていたという。

ストーン被告はこの件をめぐる偽証罪などで起訴されているが、これまで無実を主張し、ウィキリークスと連絡を取ったり、トランプ氏と話し合ったりしたことはないと述べてきた。

コーエン被告はまた、トランプ氏の長男らが16年夏、ロシア当局の関係者からクリントン氏にとって不利な情報を提供すると持ち掛けられ、ニューヨークのトランプタワーで面会した件についても、トランプ氏が事前に報告を受けていた可能性を指摘する。長男がトランプ氏に、「会合は準備万端」だと話していたという。

これが問題の会合を指していたとの確証はないものの、「トランプ・ワールドでは何事もトランプ氏の認知と承認なしでは進まないことが分かっていた」と、被告は主張する。

こうした証言内容について、ホワイトハウスのサンダース大統領報道官は「うそをついて有罪になった人物の言葉を真に受ける人がいたら笑い種だ」「この人物がまたもやうそを広めるチャンスを与えられるとは、哀れな姿だ」などと語った。

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