トランプ氏は「人種差別主義の詐欺師」 元弁護士が議会証言へ
一方、証言によると、トランプ氏は大統領選の選挙期間中を通して、モスクワにトランプタワーを建てる事業計画に深く関与し、交渉の指揮を執っていたという。コーエン被告は同事業をめぐって議会に虚偽の説明をした罪を認めているが、これについてはトランプ氏から間接的にうそをつくよう指示されたと証言する。
トランプ氏本人が同事業のことでうそをついたのは、「大統領選に勝つとは思っていなかったから。そして何億ドルものもうけになる事業計画だったからだ」と指摘する。
女性への口止め料に関しては、トランプ氏から払い戻しを約束されたと述べ、同氏の署名が入った17年8月付の小切手を証拠として示す。
このほかにも、トランプ氏が卒業した高校や大学に対し、当時の成績を公表しないよう求めた書簡や、ベトナム戦争への徴兵免除の理由とされてきた「かかとの骨の損傷」が虚偽だったことに関する情報も提供する。
また、トランプ氏が黒人に対する差別発言を繰り返していたとも証言する。ある時は車でシカゴの貧困地域を通過しながら、被告に「あんな生活ができるのは黒人だけだ」などと話し、さらに「黒人は頭が悪すぎるから、私に票を入れることはないだろう」とも発言したという。