ダイヤモンド・プリンセス号、完全消毒経て4月に運航再開
(CNN) 船内で新型コロナウイルスの集団感染が起きた大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万6000トン)が、徹底消毒を行った上で、4月29日から運航を再開する。同船を運航するプリンセス・クルーズの親会社カーニバルが明らかにした。
ダイヤモンド・プリンセスは横浜港に2週間以上停泊して乗船者を隔離し、19日から乗客の下船が始まった。乗船していた乗客は2666人、乗員は1045人。同船に関係した新型ウイルスの症例は600例を超えている。
運航会社によると、同船は全員が下船した後、徹底消毒作業を行った上で乾ドック入りする。消毒の手順などについては日本の厚生労働省と連携するとしている。
運航会社の広報はCNNの取材に対し、「米疾病対策センター(CDC)と世界保健機関(WHO)の指示に従い、この分野のノウハウを持ったクリーニング会社によって完全消毒を行う」と説明した。
集団感染が起きたクルーズ船を再就航させるのは異例の措置ではない。同社の平均に従うと、ダイヤモンド・プリンセスはあと15年近く使い続けられる見通しだ。
プリンセス・クルーズは先に、ダイヤモンド・プリンセスを使った航海を3月12日まで中止すると発表。その後、運航中止期間を4月20日まで延長すると発表した。
運航再開が予定されている4月29日は、日本のゴールデンウィークの連休開始と重なる。