NYダウ1190ポイント安、一日の下げ幅は過去最大
ニューヨーク(CNN Business) 27日の米株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感から大幅続落した。ダウ工業株平均は前日比1191ポイント(4.4%)安となり、一日の下げ幅としては過去最大を記録した。
ダウは直近高値からの下落率が10%を超え、調整局面入りした。
S&P総合500種の終値は4.4%安で、3000ポイントの目安を割り込んだ。S&Pも調整局面入りしている。
ナスダック総合指数の終値も4.6%安と、直近高値から10%以上下落した。
この日は英国のFTSE100種種総合株価指数も調整局面入りした。FTSE100の調整局面入りは2018年12月以来初めて。
投資家が感染拡大への警戒感を募らせる中、今週は世界各地で株式の売りが続いている。27日の米株式市場は正午ごろに一時反発し、S&Pとナスダックが調整局面を脱する場面もあったものの、それ以外は終日下落した。
一方で、債券のような安全資産は値上がりし、10年物米国債の利回りは1.28%と過去最低を更新した。債券価格と利回りは逆の動きを見せる。
新型コロナウイルスをめぐっては今週、米疾病対策センター(CDC)が国内での症例数増大を予測したことで、感染拡大への懸念が強まった。世界の感染者は8万2000人以上に上り、その大半は中国に集中している。