ピザハットやウェンディーズ展開の米NPCが経営破綻
ニューヨーク(CNN Business) 米国でファストフードチェーンのピザハットやウェンディーズを展開するNPCインターナショナルが1日、米連邦破産法11条の適用を申請した。
同社は新型コロナウイルス関連の休業や10億ドル(約1100億円)近い巨額債務、人件費や食品価格の高騰が重なって、経営破綻(はたん)に追い込まれた。NPCが展開する最大手チェーンのピザハットも、このところ売り上げが落ち込んでいた。
NPCが展開するチェーン店は今後も営業を継続する。同社の従業員数は米27州で約4万人。
ピザハットはCNNに寄せた声明の中で、破産法11条の適用申請については予想していたと述べ、引き続きNPCを支持すると表明した。ピザハットは全米で7100店を展開している。
NPCのピザハット部門は、消費者のニーズに応えられるよう、破産法11条を利用してチェーン展開の評価と最適化を行うと説明している。
一方、米国内のウェンディーズ約6500店のうち、NPCが運営する店舗は少数にとどまる。ウェンディーズ広報はCNNの取材に対し、NPC系列のチェーン店は全般的に好業績をあげていると説明、引き続きNPCと緊密に連携するとした。
米国企業は新型コロナウイルスの影響による経営破綻が相次いでいる。この2カ月の間に、ファストフードチェーン店チャッキーチーズの親会社、百貨店ニーマン・マーカス、衣料品チェーンのJクルーなどが破産法11条の適用を申請していた。