メキシコ航空大手アエロメヒコ、米国で破産申請
香港/メキシコ市(CNN Business) メキシコ航空大手アエロメヒコは30日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。
コネサ最高経営責任者(CEO)は声明で、新型コロナウイルス感染拡大による航空需要の激減で、業界全体が未曽有の困難に直面していると指摘。新たな環境下で効率的に操業し、「コロナ後」の繁栄に備えるために必要な措置を取ると表明した。
アエロメヒコはここ数カ月の変化に、減便や貨物専用便の運航などで対応してきた。
中南米では5月にコロンビアのアビアンカホールディングス、チリを拠点とするLATAM(ラタム)航空グループも11条の適用を申請していた。
アエロメヒコは、申請後もフライト予約や従業員の給与に影響はないとしている。今月の運航本数は国内線で2倍、国際線で4倍に増やす予定だ。
ただし国際航空運送協会(IATA)によると、国際線の旅客需要が新型ウイルス危機以前の水準に回復するまでには3年以上かかる可能性もある。