NYタイムズ、香港拠点の一部をソウルに移転へ
今月1日に施行された新法は言論、報道、出版などの自由が守られるとする一方で、国家機密の漏えいを犯罪として扱うことを明記している。中国本土ではこれを理由に、ジャーナリストらが拘束されてきた経緯がある。
香港でメディアの管理を担当する新設機関がどのように運営されるのか、ジャーナリストへのビザに本土と同等の厳格な規定が適用されるのかなど、懸念事項は多い。
AFP通信やウォールストリート・ジャーナルの内部で、移転の可能性を含めた将来の見通しが検討されているとの情報もある。
NYタイムズの移転先としては、ソウル以外にバンコク、シンガポール、東京も検討された。最終的に、外国企業への待遇や報道の独立性、アジアの主要ニュースに果たす中心的な役割などから、ソウルが選ばれたという。