マクドナルド、4~6月期の売上高は30%減 回復の兆しも
ニューヨーク(CNN Business) 米マクドナルドは28日に発表した4~6月期の決算で、世界の店舗での売上高が前年同期に比べ、30%減少したことを明らかにした。
発表によると、4~6月期の売上高は37億7000万ドル(約3960億円)。純利益は前年同期比68%減の4億8380万ドルだった。
ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は、新型ウイルスをめぐる状況が米国をはじめ、多くの地域で悪化し続けているとする一方、同社が「新たな環境」に順応するなかで、業績は回復へ向かう兆しも出てきたと指摘した。
例えば米国内の既存店売上高は4月に前年比19.2%減まで落ち込んだものの、5月には5.1%減、6月は2.3%減となり、今月はわずかながら増加に転じる見通しとされる。
ただし米国以外の状況はさらに深刻で、回復のペースも鈍い。全世界の既存店売上高は4月が39%減、5月が約21%減だった。6月も12%を上回る減少を記録した。
ドライブスルーや宅配、オンライン注文の売り上げが増えたのに対し、朝食メニューは通勤パターンの変化などで不調が続く。
各地で店内飲食を再開し始めたが、米国内で感染者の増加が続く州などについては再開のペースを遅らせている。
新型ウイルスの影響により、数年後までに予定していた閉店の計画を前倒しして、今後1年間に200店舗を閉めることも決まった。このうち半数以上は、小売り大手ウォルマートの店内などに展開する店舗だという。