客の体重測って注文すべき料理提案、飲食店が批判受け謝罪 中国
香港(CNN) 中国南部湖南省にある人気レストランのチェーン店が、食品ロスを減らすキャンペーンの一環として来店客の体重を測っていたことをネット上で非難され、謝罪のコメントを発表した。
謝罪したのは湖南省の長沙にあるチェーン店。来店客に対して体重測定や個人情報の提供を求め、それぞれの体重に応じて注文すべき料理を提案していた。
例えば体重40キロ未満の女性に対しては看板メニューの牛肉料理や魚料理を、80キロ以上の男性に対しては豚バラ肉の煮込みなどの料理を薦めるといった具合。店内の各所には、「お皿をきれいに」「倹約と勤勉を」などと呼びかけるポスターが張ってあった。
これに対してネット上では肥満をけなす行為だとする批判が高まり、同店は15日に発表した声明の中で、食品ロスを減らそうとする意図があったと弁明した。客に体重測定を強要したわけではなく、騒ぎになったことについては「深い遺憾」を表明するとしながらも、今後も客が自ら店内で体重を測れるようにするとしている。
さらに、「ネット市民の来店を歓迎します。体験してみてコメントや提案を寄せてください」とも言い添えた。
中国経済の減速が続く中、習近平(シーチンピン)国家主席は今月11日に、食品ロスを減らすキャンペーンを発表していた。中国はこの1年の間に、記録的水害による稲作の浸水被害や、アフリカ豚コレラの流行による豚の大量処分といった食糧危機に何度も見舞われている。