米モデルナのワクチン、94.5%の予防効果と発表
両社のワクチンはどちらも遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」を使った新たな技術で開発されている。新型ウイルス表面の突起部分をつくるための遺伝情報を運ぶmRNAをワクチンとして投与し、体内で突起を再現させ、免疫反応を誘発して抗体をつくらせる仕組み。免疫システムはこれらの抗体で新型ウイルスを撃退できるようになる。
ファウチ氏は、両社の結果発表によってmRNAワクチンに対する懐疑論が払拭(ふっしょく)されたと強調した。
どちらのワクチンも数週間の間隔を置いて2回接種する必要がある。安全性や有効性もよく似ているが、ファイザーのワクチンはマイナス75度の特殊な冷凍庫で保管する必要があるのに対し、モデルナ製は水ぼうそうワクチンなどと同じマイナス20度での保管が可能だ。さらにモデルナ製は冷蔵庫で保存できる期間が30日間と、ファイザー製の5日間を大きく上回っている。